小説を書いて生きていきたいと思ったのは小学生の頃
読書が好きだったが、文章を書くことも同じくらい好きで
みんなが「わー」「げー」と嫌悪する感想文、日記の類は大好きだった
読書感想文は代わりにいくつも書いてあげた
ご丁寧に「清書用」原稿用紙も付けて渡していた
「自由に」文を綴るのはいまでも呼吸に等しく、何ら抵抗はないし気持ちが枯渇することもない
あえて「自由に」と書いた
自由ではない文章を書くのは仕事だから、感情はまた違う
しかし、仕事と夢が(ほぼ)同じベクトルを向いているのはいいね、といわれたことがある
言われて気付いた
確かにそうだなとも思うが、「仕事で書く」ことと「自由に書くこと」は、自分では驚くほど乖離している
最近お話をした作家さんが「最初の3枚に全力で」とアドバイスをくださった
ちょっと前に、映像作家さんに小説を見せたときも、同じことを言われた
「最初の3枚かーーー」
そう思って川上未映子「夏物語」を手にとると、まさに!!!の書き出しがあった
こういうことか