初めて文フリに行って感動し
翌年、知人が「出店するから一緒に出ないか」と持ち掛けてくれた
売る側にもなったのは貴重な経験だった
(その日売ろうと思って自分で作成した小説は、文フリの前に小説仲間が全部買ってくれたけど)

大変なのは、売る以前に「足をとめてもらう」ことだ
いや、足の前に「目」をとめてもらうことだ
そのためにみなさんいろんな工夫をされ、声をかけてくださるわけだが・・・
私はただ単に装飾や色の美しさ、キャッチーなコピーを「パッと見て」いるわけで
じっくりしっかり本を手に取って読んでいるわけではなく・・・
なので、ブースを回っていると
売り手の方の声掛けにはこたえたいし、感想も言いたいが
次も見たいし
ならば立ち去らないといけないし
立ち去るにも無言では申し訳ない気持ちになるし
なら、はなから目をとめなければいいのかと気持ちが逡巡して
何やら落ち着かなかった
今日行って思ったのは、
私は本を作りたいのでも、販売したいのでもなく
文学を愛する人と話がしたいわけでも友達がほしいわけでもなく
ただ、ただ、創作がしたいということ
いま思い描いている小説をはやく書こう、書き上げよう
そんな気持ちを新たにさせてくれてありがとう文フリ
こんなにたくさんの人が、自分の作品をPRするために頑張っている
そのエネルギーにやられちゃったけれど
私がすべきことが分かったわ文フリ
残された時間は少ない
いま井上荒野「あちらにいる鬼」を読んでいる
白木氏ががん闘病後、亡くなるまでがさらっと描かれている
人が死ぬってそういうことなのか
作品の中の白木氏は軌跡を残して旅立っている
私は逆に、何も残さず消えるのが目標だ
