15年前にいまの家を建てた
団地内の公園は、子どもたちのかっこうの遊び場で、
すぐにそこで近所の友達ができて、暗くなるまで遊んだものだった
交代で誰かが子どもたちを見ていたし、親が集まればいい情報交換もした
だんだんママたちが社会復帰していったが、その時の保護者の絆は半・永遠で、子どもが成長するにつれ、顔は会わさずとも何かと力になってくれ、私もできるだけ協力もした
昨日は大雪が降った
子どもたち2人は幸い予定がなく、私も奇跡的に取材なし
終日、家でぬくぬくと安全に過ごすことができた
夜になると、暇になったのか、2人が公園へかまくら作りに出かけた
新雪は固まりにくい
それでも延々、雪をかき集め、何とか入れるくらいまでになったのがすごい
翌朝、明るいところで見ようということになり、母子3人で公園へ
「子どもの頃、公園遊びめっちゃ楽しかった」「今でも水遊びしたい」
「遊びたかったのに、誘ったら今日はゲームするっていわれてつまらんかった」
「自分たちの代は、みんな仲が良くて楽しくて最高だった」
ああ、よかった・・・私もそうだった
最高のママ友に恵まれた
来春はもう3人でここに立つことはない
子どもたちは自分の未来へ向かって、母のもとを旅立つ
3人で写真を撮ることも、残りの人生であと数回になってしまった
私は、貴重な、貴重な時間を過ごしたのではない
過ごさせてもらったのだ
子育てをさせてもらったのだ