小4で卓球と出会い、本格的な指導者に指導してもらうことは1回もなかったけれど、

高校では県大会に出られたし、大学ではインカレに出場できた

指導者がいないということは、自分で考えないといけない

負けたり負けたり負けたり、時々勝ったりする中で、卓球は、考えることでそこそこ勝てるということが、身をもって分かった

それは指導される立場にないからだ

ぼーーっと負けて終わっても誰も何もアドバイスなどくれない

自分で考えるのだ

あのサーブはどうやったらとれるのか?得意な場所に球が来るようにするには?サーブを増やすには?

教えてもらえる幸せを知らないから、ごくたまに助言をもらうと、すぐ実践した

全国大会の切符を手に入れた試合は、力では負けていた

名門クラブ出の選手相手に、考えに考えた

そんな卓球人生は、私に考えることの大切さを教えてくれたし、

本格的なスキルがないとしても、自分の努力でそこそこまではいけると証明してくれた

 

私がライターになったのは、広告代理店を経てからなので、

大学卒業後すぐに出版社に入った人たちとは、10年近くキャリアが違う

その10年を、どうやっても埋まらない「時間」を理由に、「経験がないあなたに、経験のある他の人と同額のお金を払っている」といわれたときは情けなかった

その人は、そんなことをメールしてきたことすら忘れているだろう

なぜなら、今は私のことを高く評価してくれているから

しかし、私は執念深いので忘れない

比べられた人との10年の経験の差を数年で凌駕し、同じかそれ以上になったことを実証することができた

しかし、ここまでの歩みは「・・・っという間」だった

あっという間もなかったということだ

実は「っという間」というのは、大学に入学したてのとき、先輩がみんなに言っていた言葉

そのときは「はいはい」くらいに思っていたが、30年近くたっても覚えている

そして、いまも、その言葉をingで実感している

努力して●●なんて当たり前なのだ

卓球でそこそこ勝てたことも、嫌味な言葉で奮起したライター業も当たり前なのだ

ただただ、人生は「っという間」

この言葉に勝てないでいる

ふと口にした先輩、センスあったな