大和の登山日記その2
(衝撃の事実つき)
バスがオレたちを登山口まで連れてきてくれた
「高山病ってこわいね」とママはいうが、
山頂あたりでママがそうなったら、そっちのほうがもっと怖いわ!
いざ乗鞍岳へ!
最初の5分くらいは隣にいたママはどんどん遅れ・・・
ちらっと見ると「わあーお花きれーい」「湖面に雲が浮かんでるー」「すごいひとーー」といちいちいちいちいちいちいちいち写真を撮っていた
そして人様の登山ウエアやカメラを留める道具をチェックして「次はあれを買おう」と言っていた
そんな調子なので、オレは今回もママを置いていった
乗鞍岳山頂はとても狭い
そして、ママ同様、記念撮影をしたい人でごったがえし、
「記念撮影行列」が20人くらい・・・
もちろんオレは有無を言わさず並ばされた
ここではいつも、後ろの人に撮影を頼むことになる
ママがまずサービス精神旺盛であらゆる角度から写真を撮ってあげてた
「寄り、引き、どアップ、はいもう一枚・・・♡」
オレたちの番になった
ママはどこからか、茶色い山型の「祝・14座」という札を出してきた
い、いつの間に!!!
しかも山は緑色でしょ!
なんて茶色なの!!!
「うーん、急いでたから何座か分からなくなってさー」
ええっ、祝・14じゃないの???怒
そんなオレたちに、内心ドン引きしたであろう見知らぬおじさんだが、同様に「寄り、引きも、もう1枚・・・」と無理していっぱい撮ってくれた
ママ、大満足そう(やれやれ)
遠くに富士山、オレの行きたい剱岳(つるぎだけ)が見えた
さすがにママは自分の体力の限界を感じたのか
「剱岳は大学になったら友達と行きなさい」と言い出した
剱岳は日本百名山でも最難関といわれている
確かにママとではちょっと無理かも
その後、「息が苦しい」「視界の横がふわふわする」と言うママを後目に、ソッコーで下山
合流したところで「やまと・・・いま調べたら、あんたは12座、ママは13座だわ」と聞かされた
偽物の札を持って記念撮影したオレってなに!!!!