子どものころから本が好きだった
お菓子やご飯を食べるとき、活字を読みたくてしょうがなかった

英会話教室NOVAに長いこと通った
2人ペアで練習をさせる時間がある
(奇数の場合や1人の場合は先生が相手)
お題は忘れたけれど、あなたのくせだったか、習慣だったかを話せというレッスンがあった
私は見ず知らずの、英会話レベルが同じでこの日たまたま隣り合っただけの男性に
「私はお菓子を食べるとき、本を読んでしまう」ということを英語で伝えた
練習が終わり、先生が「互いを紹介して」といい
その男性は「彼女は何かを食べるとき本を読む」と伝え、そのあとで「strange・・・」も付け加えていた
先生は彼の言ったことを繰り返したうえで、strangeとも言っていた気がする笑


例えば、トイレに入ってぼんやりする時間があったら、活字が読みたくなる
その場合、そこに置いてある消臭剤やトイレットペーパーの表示などを読んでいた
(いまは本を持ち込めばいいからそんなことはないが・・・)
あるとき、私と全く同じことを言っている人がいた
私だけじゃなかったーーーーと嬉しくなった

これらは、大人になって適切な言葉を見つけることとなる
いわゆる「活字中毒」というやつですね!

本が好きだったのか、家には本しか娯楽がなかったから好きになったのかは定かではない
しかし、家庭は貧しくとも新聞は毎朝届き、なぜか「小学1年生」などの月間子ども向け雑誌も購入してくれていたし、少し成長すると「なかよし」を買ってもらうようになった
小学生になると毎日図書館で本を読み、さらには1冊借りて帰った
中学生になると、図書館に加え、市が運営する「移動図書」というものも利用して、ガンガン本を借りた
本が読みたいあまり新聞に投書して「図書券をもらう」という手段にも出た
子どもなので掲載確率が高く、毎月新聞に名前が出た
学校の先生はいつも褒めてくれた
子どもなので堂々と新聞記者の書く文章を批判した
「早くから犯人扱いするのはどうなのか」「もっと心に響く温かい記事を」
よーー書くわーーー笑

高校の図書館へ行ったかどうか覚えていない
高校生になると、高校と市図書館が近かったし、10冊まで借りられるので毎回ごっそり借りた
本は私の友達だった
「車の中で車内灯をつけて本を読んでいたよね」と言われたときは「無意識に本を読んでたんだなーー」と思った

大阪に住んでいたときは、さすがに余裕がなくて図書館を開拓する暇はなかったが、
広島に戻って社会人になると、また図書館に行くようになった
五日市の図書館が好きだった
1年間岡山にも住んでいたが、すぐに図書館の場所を調べて、その近くに住むことにしたくらいだ
岡山の図書館の利用率だったか来場者数だったか、とにかく日本1だという記事を読んだことがある
充実した、広々としたきれいな図書館だった記憶がある
ベビーカーを押して幾度となく通った

中学時代につくった図書カードの番号はいまも使っている
昔は、読みたい本はカードを記入して提出しないといけなかったが
ネットで予約ができるようになった
今はカードもアプリ化されている
しかし、障害者のため、ネットを使わない人のため、なのかどうなのか、
いまだに紙に記載して予約するシステムが残っているのがうれしい

なぜうれしいかというと、図書館にまだ登録されていない新刊の予約に便利なのだ
受賞した途端に予約が殺到し、少しでも予約が遅れると半年待ち、一年待ちになってしまうが、
紙に書いて提出しておけばいい

人生も残り少ないので、断捨離を進めている
徹底的に自分の過去の持ち物を捨てているが、何も困らない
これからもどんどん捨てようと思う
身の回りには仕事関係のもろもろと、自分が本当に好きな文具があるくらい
アルバムも写真も日記もほとんど捨てた
私がいま死んでも子どもたちが困らないように
私がどれだけ好きな本でも、子どもたちには扱いの困るゴミでしかない
だから数年前から、本は一切買わなくなった
買わない代わりに借りる
今も、活字を読むと落ち着く
お風呂でも活字を追う
今や図書館は大好きな、大切な、なくてはならない場所となっている