「それがきっかけなんですね」
「元気の源なんですね」
何事にも原点があるはずで、
偶然でもひょんなことでも「背中を押されたこと」に興味がある
自分はどうだったかなーと振り返ることもある
「門田さんはなんでライターになったんですか」
とは100回くらい聞かれたような気がするが
答えは一生変わらない
原点だから
ただ、そのきっかけを作るにいたる、
私のおおもとは
当たり前だが「両親」なのだ
無学な自分のようになるな、新聞を読め、本を読め、頭がよければ貧しくてもお金を貸してくれる、学ぶことができると言い続けた父がいて、
贅沢ひとつせず、子どもたちを必死で育て、でも、私に絵や折り紙の楽しさを教えてくれた母がいて・・・
父はずいぶん前に「聖子がいたから何も怖くなかった」と死ぬ数時間前に言い残し、母と兄を頼むと伝え、少し眠るといっていびきをかき始めたかと思うと旅立ってしまい・・・
それは、毎日まいにち病院で付き添いをしていた母と、たった1日、付き添いを交代した夜で・・・
ああ、父は、母の前で逝きたくなかったのだと・・・
いっぽうで母は、
毎日毛糸で不思議なものを編み
決して上手くはないが、色を変えたりして楽しそう
猫をかわいがり
野菜を作っては子どもたちを呼び出す
幸い子どもたちは全員近くに住んでいるのだ
孫かわいさにLINEを覚え、
何とかかんとか送信できるようになると
絵文字も写真も送ってくるようになった!
70を過ぎてなおチャレンジャー
今でも元気で、ただそれだけでありがたい
私も子どもたちに「ママは元気でまだ小説書いとる、あきらめが悪いわーぶぶっ」とか言われながら永遠に書いていたい