高校生、大学生、一般の人に
ライターや取材の心得、のようなことをお話する機会はあったけれど
先月、中学生に向けて職業講話をする機会をいただいた
後日届いたお礼のお手紙は大切にしたい
よく、お礼のお手紙を店に飾ったり、大切に保管したりする人がいたけれど、今ならその気持ちが分かる
私も、少しでも心に響いていたらうれしいと、純粋に思う

最後に質問タイムがあり、みんな用意していた(であろう)質問をしてくる
そのなかに、「辛いことはどう乗り越えますか」という問いがあった
最初に入社した会社は365日辞めたかった
5年も!!そんな気持ちを引きづって、まる5年勤めて退職した
その後、夢のマスコミの仕事に転職してからは1日たりとて辞めたいと思ったことはなかった
が、あまりの実力のなさに、つらいことばかりではあった
その後、フリーランスとして20年くらい働いているわけだけれど、
日々辛いことしかない
突き詰めれば、フリーランスとは、つらいとかそういう以前にひりひりする緊張感のやりとりでしかない、と思う
メール1本が、電話1本が、大問題になって、
大損害や信用の失墜や、自分自身のフリーランス人生を脅かす可能性があるのだから
会社のように上司が出てきてかばってくれたりはしないのだから
このHPだって同様
コメントはつけられないようにしているけれど、私の意見がどこでどう湾曲されて仕事に悪影響を及ぼすか分からない
最近は切り取りにスクショ、悪意があればいくらでも私など、貶めることができる
(が、そんな人は、私の周りにはいないし、私自身がそこまで大物ではないとも自覚している)

が、しかし、中学生に「毎日つらいです、乗り越えるのではなく、それに慣れるのです」なーんて言うわけにはいかない

「仕事のつらさは、仕事で取り返すしかありません」

仕事でうまくいかず、プライベートでいいことがあったとて、私の気持ちは上向きにはならない
だって、仕事=私なのだから
17時で仕事が終わって、ハイ終わり飲みに行こ~で終わる仕事ではないのだから

仕事でうまくいかなかったことは、残念ながらそのステージでは挽回できないかもしれない
が、しかし、その不調を糧に、どこか違うフィールドで生かすのだ

中学生さんにそれが伝わったかどうかわからないけれど
仕事が終わって愚痴を言いながらパフェを食べて解決はしない
解決するようなことは、そもそも「辛い」ことではない

明日も明後日も、遠方での初の案件が続くから
私は今からもう「うまくいかないかもしれない」を打ち消す対策をしてのぞむ
準備万端にして「辛い」を回避する
それでもときにうまくいかないのが、人と人との仕事なのだから
だから楽しいといえば楽しいのかもしれないけれど、やはり仕事はつらく大変なのだ
真剣勝負なのだと思っているし、
そう思わなくなったら仕事は辞めた方がいい